新製品のネーミングでは、多種多様な手順やシステムが提案されてきたが、大半は以下に示すような手順を採用しているとのこと。

1.目標を規定する
 → 以下の6つの基準でそれぞれ目標を規定する。
  記憶可能性/意味性/選好性/移転可能性/適合可能性/防御可能性/
 
2.ネームを生み出す
 → 幅広い
 
3.第一次選別 
 取り除くネーム例)
 意図しない別の意味を持つネーム/発音できないネーム/すでに使われているネーム/既存のネームにあまりにも似ているネーム/明らかに法律上、紛糾を招くネーム/ 明らかにポジショニングと矛盾するネーム

4.候補ネームを検討する
 → この段階で5~10くらいの候補にしてから広域な情報収集。消費者調査に莫大な支出をするまえに、国際的な幅広い調査を行うほうが件名。

5.最終候補に関して調査する
 → この段階で消費者調査。

6.最終的なブランド・ネームを選択する
  → 経営判断にてブランドネームを決定する。
 
と、このような手順になるのですが、良いとされるブランドネームは「シンプルで、発音しやすく、綴りが簡単で、親しみやすく、意味があり、差別化され、目立ち、ありふれていない」ものを生み出すのは、手順にそったからといって必ずしも作り出せるとは限らないのが悩ましいところ。

本書には、いくつかの有名なブランドネームについて事例が乗っているのですが、そこにYahooがあり、何故、YahooがYahooというブランド名になったのかが記載されていて初めて知る内容だったので、メモ書き程度に書いておきます。

・「なおいっそう」という意味のユニバーサルなコンピュータ・アクロニム(頭字語)である「ya」から始まる言葉を辞書に広げ探した結果。
・創業者の1人デビッド・ファイロが幼いころ「リトル・ヤフー」(小さな野獣)と呼ばれていた懐かしい記憶を蘇らせた。
・Yahooというネームが気に入ったジェリー・ヤンとデビッド・ファイロが、より完璧なアクロニム「Yet another hierardhical officious oracle(少し気の利く階層的でおせっかいなデータベース)」を作り出した。

知らなかった…。

ということで、今回はこれくらいで。