前項にてあげた「移転可能性」について。
ブランドを他の言語圏や文化圏に導入しようとしたところ、ブランド・ネームやスローガン、パッケージが当該地では全く意図しない意味となり変更を余儀なくされる例がありますよね。こうしたブランドは「移転可能性が低い」ということです。
本書に、その10の実例がまとめられていたので記録しておきたいと思います。
ですね。
ブランドを他の言語圏や文化圏に導入しようとしたところ、ブランド・ネームやスローガン、パッケージが当該地では全く意図しない意味となり変更を余儀なくされる例がありますよね。こうしたブランドは「移転可能性が低い」ということです。
本書に、その10の実例がまとめられていたので記録しておきたいと思います。
本実例からの学びは1点ですね。それは、
1)ブラフニ社の室内装飾品のスローガン「革で遊ぼう(Fly in leather)」
→ スペイン語にすると「裸で飛ぼう(Fly naked)」として広がった。
2)クアーズのスローガン「自由になろう(Turn it loose)」
→ スペイン語で「下痢を患う」という意味になった。
3)フランク・パーデュー社のタグライン「やわらかい鶏肉を作るには、タフなオトコが必要だ」
→ スペイン語で「愛情深い鶏肉を作るには、性的な刺激されたオトコが必要だ」という響きになった。
4)シェビー・ノバがスペイン語圏で売れなかった理由
→ 「No va」がスペイン語で「進まない」 という意味だったから。
5)ペプシのスローガン「ペプシはあなたの活力を取り戻す」
→ 中国語で「ペプシはあなたの先祖を墓場から復活させる」という意味になった。
6)コカ・コーラが中国に初上陸したときの中国語表記
→ その文字が「オタマジャクシを噛む」という意味になり、「口の中の幸せ」を意味する「可口可楽」に変更。
7) クレイロール社のカール用アイロン「ミスト・スティック」
→ ドイツで「ミスト」は肥料を意味するスラングであった。
8) ガーバー社のアフリカで赤ん坊をあしらったパッケージのベビーフード展開
→ アフリカの多くの人は文字が読めず、ラベルの絵・写真で内容物を示すのが一般的
9) 三菱自動車「パジェロ」
→ スペイン語では、それがマスターベーションを意味する言葉だった。
10) トヨタ「MR2」
→ フランス語では罵り言葉とよく似ていたため、フランスでは「2」を外した。
グローバル展開を考えるなら「スペイン語」に気をつけろ!