(CBBEモデルによれば)ブランド構築には一連の段階を踏まなければならない。

1.ブランドと顧客とのアイデンティフィケーション(同一化)、顧客のマインド内にあるブランド連想と特定の製品クラスや顧客ニーズとのアイデンティフィケーションを確立させること。
2.特定の性質を持つ有形、無形の多くのブランド連想を戦略的に結びつけ、顧客のマインド内にブランド・ミーニング(意味)の総体をしっかりと構築すること。
3.上記のブランド・アイデンティフィケーションとブランド・ミーニングに対して、顧客の適切なレスポンス(反応)を引き出すこと。
4.ブランドへの顧客の反応を変化させて、顧客とブランドの間に強く活発なロイヤリティのリレーションシップ(関係)を創出すること。

上記の4つの段階について、顧客がブランドに対してよく投げかける基本的な一連の質問。

1.あなたは誰なのか?( ブランド・アイデンティティ)。
2.あなたは何なのか?(ブランド・ミーニング)
3.あなたはどういう状況なのか。私はあなたをどのように思い、どのように感じているのか(ブランド・レスポンス)。
4.あなたと私の関係はどうなのか。私はあなたとどのような関係を待ち、どれだけ深く関わりたいか(ブランド・リレーションシップ)

※ブランド構築には正しい順番が大切ってことですよね。施策もどのステップを目的としているのかを明確にしておかないと。

ブランド・ビルディング・ブロック

ビルディング・ブロックを上がるのはブランド構築の比較的「合理的なルート」

    <ビルディング・ブロック>    <ブランディングの目標>
1)       レゾナンス          強く活発なロイヤルティ
       ↑         ↑
2)  ジャッジメント  フィーリング    ポジティブで好意的な反応
       ↑         ↑
3)  パフォーマンス   イメージ    類似化ポイントと差別化ポイント
       ↑         ↑
4)        セイリエンス         深く幅広いブランド認知

※右側は比較的「情緒的なルート」 両側を上り詰めれば、最強のブランドが構築できる。


ブランド・セイリエンス = ブランドの突出性
 ⇒ 高い突出性をもっているブランドは、ブランド認知の深さも幅もある。

ブランド想起を十分に理解するには、製品カテゴリの構造、すなわち製品カテゴリが記憶の中でどのように構成されているか正しく理解する必要がある。

<ブランドカテゴリ例>
飲料-水
 L 味つき - ノンアルコール - ワイン / ビール / 蒸留酒
        L  アルコール - 牛乳 / ホットドリンク / ジュース / ソフトドリンク

多くのブランドで問題になるのは、消費者がブランドを思い出せるかどうかではなく、いつ、どこで思い出すか、どれほど容易に、またどれだけ頻繁に思い出せるかという点。多種多様なシーンで思い出されるブランドは充分な消費量を確保される。

ブランド・パフォーマンス 
= 製品やサービスが、機能面の顧客ニーズをどの程度満たすか。

ブランド・エクイティの核心は、製品そのもの。
消費者のニーズやウォンツを満たす製品を提供することが、マーケティングを成功させる必須条件。

ブランド・パフォーマンスの基礎は、以下の5つのタイプの重要な属性とベネフィット
1) 主要な成分とそれを補う特徴
2) 製品の信頼性、耐久性、サービス性
3) サービスの効果、効率、サービスとの共感
4) スタイルとデザイン
5) 価格

ブランド・イメージ
ブランド・イメージは製品やサービスの付帯的な特性に依存している。
ブランド・イメージはブランドの無形の側面に関わりが深い。
⇒ 消費者自身の経験、広告や口コミから間接的に連想を形成する。

ブランドに結びつく主要な無形要素
1) 使用者のプロフィール
2) 購買状況と使用状況
3) パーソナリティと価値
4) 歴史、伝統、経験


長くなったので続く。